伊豆スカイラインCC (静岡)、2月26日で営業終了。守る会の会員38名で債権者申立て、今年1月破産開始

太白CCのグループ会社で、同様に㈱ブルーキャピタルマネジメントにより、太陽光発電所の建設計画を進めていた伊豆スカイラインカントリー倶楽部の運営会社である伊豆スカイラインカントリー㈱は、令和5年1月26日に東京地方裁判所より破産手続開始決定を受け、ゴルフ場の営業も2月26日をもって終了したことがわかった。

破産管財人は本山正人弁護士が選任されており、同CCのHP (https://izuskyline-cc.co.jp/)では、管財人から「伊豆スカイラインカントリー倶楽部は、令和5年2月26日(日)をもちまして営業を終了いたしました。これまでの皆様方のご愛顧に従業員一同感謝申し上げます」と報告している。

同CCに関しては、新オーナー側がゴルフ場用地をメガソーラーに転用する計画を発表し、2021年1月1日から一時ゴルフ場を休業。同年8 月15日からINコースの9ホールで営業を再開していた。当時から理事長や株主、会員などで「ISCCを守る会」のホームページ(https://isccmamorukai.com/)を立ち上げ”18ホールを守れ”をスローガンとして活動しており、今回、伊豆スカイラインカントリー㈱に破産手続き開始決定が1月26日に出ていたことを公開した。 同守る会では2021(令和3)年10月28日に債権者38名で債権者破 産申立を提出し、東京地裁に受理されたことを報告していた。会社側の債務者側弁護士からは預託金を100%で買い取るとのレターが出されていたというが、同守る会では管財人に管理者が移ればこの話は反故になるとして、会員にはこの申し出には対応しないよう注意喚起していた。

なお、㈱ブルーキャピタルマネジメントは同CCの一部地約36.86ヘクタールに(仮称)伊豆スカイラインCC太陽光発電所として最大4万キロワットのメガソーラー基地を整備する計画で環境影響評価手続を行っている。元のイン9ホールを活用する計画だったが、今回の破産決定とゴルフ場閉鎖でどうなるかは管財人次第になりそうだ。

第1回債権者集会は、令和5年7月10日午後2時より、東京地方裁判所中目黒庁舎にて開かれる予定。 管財人からの債権者への説明としては、”破産手続は、破産者の財産を換価した上で、債権者の皆様に配当を行う手続です。現時点で、配当を行うに足る財産が形成できるか明らかでなく、預託金のある会員の方につきましても、破産債権の届出を留保させて頂く扱い”という。また”ゴルフ場の営業につきましては、営業継続に必要な資金が枯渇していることから、停止せざるを得ない状況です”と説明したことから、管財人の管理下でゴルフ場を閉鎖したことがわかった。

ちなみに、債権者申立てという事と、管財人からの報告がまだないので負債額等は今のところ不明。守る会では東京地裁で会社側代理人と数度にわたる審尋が行われた結果の破産手続き開始決定だった。守る会側は管財人の手腕により、18ホールに戻しての再建を願っている。

(ゴルフ特信より)